一人暮らししていた頃、仕事に行くのにいつも同じ時間に家を出ていました。


家から駅までの道で、よくすれ違う人も出てきます。

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そのおじさんの異変に気がついたのは、寒い冬の日でした。

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私がガチ装備で外を歩いていると、そのおじさんが歩いているのが見えました。

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最高気温が氷点下だったりするのに、攻めすぎな格好。

ポロシャツの下にたくさん着込んでいるようでもなかったです。
セーター越しに乳首がポチッと分かる感じだったので。


彼は吹雪の日もこのスタイルを崩しませんでした。


もしかして、コート買うお金がないのかな。
だったら可哀想だと思っていたある日、仕事帰りに寄ったスーパーに彼がいました。

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たぶん彼は暑がりなのかも。


彼は薄手のセーターだけで北海道の冬を乗り切りました。


そして5月になり、私は春のコートを出しました。


一方、彼は、

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彼の中ではもう夏みたいです。
北海道の5月はまだ寒くて、桜がようやく咲き出すレベルなのに。


彼を見てきて分かったことは、

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ミニマリストも憧れるような着まわし。


きっとおじさんは身体が強いんだろうな。


この一連の出来事を弟に話したら、「そんなの放っておけばいい」と言われました。
でも、実際に見てしまうと放っておけなかったです。