ボランティアをしているカフェの、とある日のメニューはパプリカの炒飯詰めでした。

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この日、メニューを考えたシェフは多忙で会議に出たりしていたようです。
だから、シェフがメニューをキッチンスタッフに教えただけで、キッチンスタッフだけで作っていました。
シェフは出来上がったものを確認していませんでした。


カフェがオープンして1時間くらい経った時、私が配膳係をしていると、シェフがこちらにやって来ました。

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私も焦げてるなーと思ってたけど、シェフの剣幕にビビってしまい、「えー、そうですか?」みたいな曖昧な返事しか出来ませんでした。


その時、ちょうどそのパプリカの炒飯詰めを作った張本人であるリーが、残っているパプリカの数を確認しに来ました。


シェフは彼にも同じように「ソーセージ焦げてない!?」と言いました。
すると彼は、

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いやいや、焦げてるでしょ。
アメリカ人強いな。


シェフは、「え?本当?」と聞いたけど、リーは同じことを言うだけです。
結局、シェフは「それなら良いけど…」とあまり納得いってない感じで、忙しそうにカフェから出て行きました。


でも、おいしいなら良いのかな。
リーの言う「おいしい」が正しいか分からないけど。


私は余ったそのパプリカ炒飯詰めを持って帰り、夫と一緒に晩御飯に食べました。

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味が薄すぎるのでケチャップをかけて食べました。

うちでは、リーの作ったものを「リー飯(めし)」と呼んでいます。
味がパッとしないのが、リー飯の特徴です。